過去ログ - やはり俺はどの学校でもぼっちである。
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ◆5m18GD4M5g[saga]
2013/05/01(水) 00:44:38.20 ID:xKEEE5/E0

小町と並んで廊下を歩きながら、俺達は昇降口へと向かう。

昇降口に着いた俺は自分の名前の記された下駄箱へ脱いだ上履きをしまい、中から靴を取り出し床に落とす。

踵の潰れた靴をスリッパの様に履いて、小町がやってくるのを待つ。

その最中、俺は視界の端に髪の長い黒髪の少女の姿を捉えた。

長い黒髪は腰まで届き、肌は透き通るように真っ白。

体躯は華奢で、袖の短いワンピースからすらっと伸びる細腕は、強く握ったら簡単に折れてしまいそうな儚さを感じる。

彼女の名前は、雪ノ下雪乃。

この小学校で男子に一番人気の女子で、噂では毎日のように男子から告白されては振り、告白されては振りということを繰り返しているそうだ。

そしてどうやらその噂話は本当なのか、それともまた他の理由があるのかは不明だが、雪ノ下の表情はとても浮かない面持ちだった。

俺自身女子から告白をされたことが一度もないのでその苦悩は分からないが、それでも毎日他人から何度も告白されるというのは、彼女にとっては苦痛でしかないのだろう。

俺なら一喜一憂するけどなぁ、……って落ち込んじゃうのかよ。

なにその陰湿な告白ドッキリ。告白された直後に「は?嘘に決まってんじゃん、さっきの罰ゲームだから勘違いしないで。きもちわるい」とか言われたら人間不信になる自信がある。……女って怖い。



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