11:梨と桃の楽園@度重なるミスをお詫びします ◆AdET9Lsioo[saga sage]
2013/05/02(木) 19:50:55.54 ID:2mlDnO+jo
両者の距離は約10メートル。
お互いが全力を出せば一瞬で詰められるほどだった。
「ォォおおおおお!」
静寂を突き破るように駈け出す上条。
右手を握りしめ、一方通行の眼前まで迫る。
普段の一方通行なら反射で終わらせるだろう。
それでも一方通行はなぜかその拳に得体のしれないものを感じた。
にも拘わらず一方通行がとった行動は
地面を軽く踏む。
ただそれだけだった。
ただそれだけ地面が地雷を踏んだように爆発した。
「………ッ!」
まるで防ぐという概念を思い出した時には既に上条は
地面に寝かされていた。
「寝てる暇なンかねェぞ!」
一方通行は足元のレールの重力を操作し、バネが弾けるようにレールを直立させ
そしてそのまま
「おらァ!」
優しく、そっと触れるような手でレールに触れた。
その瞬間、レールが盛大に回転しながら上条の元へと向かう。
その要領で何十発も放たれた鋼の塊は操車場に覆いつくし
それはまるで針金地獄を形成していた。
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