過去ログ - 真美「reunion」
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1: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:21:27.15 ID:2RzaTeZ6o
オフィス街の喧騒から逃れるように、ぽつり離れて佇む豪壮な建物。

その大きさとは対照的に探さなければ見つける事が出来ないほど、控え目な看板。


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2: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:22:48.09 ID:2RzaTeZ6o

『765 PRODUCTION』




3: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:23:34.92 ID:2RzaTeZ6o

そう書かれた文字を指でなぞりながら昔を思い出す。

ここに移転したのは五年ほど前だったかな?

以下略



4: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:24:06.64 ID:2RzaTeZ6o

受付と書かれた大理石の机の横を通った時、背中越しに声を掛けられた。


「あれっ?もしかして真美?」
以下略



5: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:24:48.58 ID:2RzaTeZ6o

「やよいっちじゃん!おひさー!」


まだ、あどけなさの残る笑顔にノスタルジックな感情がうずき、
以下略



6: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:25:29.96 ID:2RzaTeZ6o

「真美と会うのは、三年ぶりかな?あ……立ち話もなんだから事務室で話そっ!」


頷きながらやよいっちの荷物を持ってあげようとしたけどやんわり断られた。
以下略



7: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:26:12.34 ID:2RzaTeZ6o

はてな顔のやよいっちのさらに後ろ。
ドアに貼られた白いプレートの文字が見えた。


以下略



8: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:26:51.33 ID:2RzaTeZ6o

ソファに座っててと言われたので命じられたまま、
ソファに腰を落ち着ける。


以下略



9: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:27:27.81 ID:2RzaTeZ6o

「今日は竜宮のライブだったよね?真美も行くって聞いてたんだけど……なんでここに?」


やよいっちの首を傾げる仕草が凄く懐かしくて思わず声を失う。
以下略



10: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:28:07.03 ID:2RzaTeZ6o

「あー。あと1ヶ月で壊されるもんね。じゃあちょっと待ってね」


やよいっちはジャラジャラと束になった鍵を選って、一本の鍵を手渡してくれた。
以下略



11: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:28:47.18 ID:2RzaTeZ6o

「あ、時間があるなら響さんと真さんに会って行けば?今レッスンスタジオに居てるよ?」


「えー、邪魔しちゃ悪いから遠慮しとくー」
以下略



12: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:29:34.43 ID:2RzaTeZ6o

────防音ドアの向こうから少しだけ音楽が聞こえる。


ガラス越しにまこちんとひびきんが見えた。
以下略



13: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:30:33.54 ID:2RzaTeZ6o

やよいっちが重いドアを開けると大音量のダンスミュージックが
辺りいっぱいに鳴り響く。

小気味良く鳴るバスドラムのリズムがお腹に響いたので
以下略



14: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:31:22.84 ID:2RzaTeZ6o

「ほんと!いつぶりかな?三年前の同窓会以来かな?」


まこちんは相変わらず、なんかカッコ良い。
以下略



15: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:31:56.02 ID:2RzaTeZ6o

「じゃあ、真美は、これで失礼しま……」

さっと上げた手をやよいっちに掴まれ、まぁまぁ、となだめられながら
気づくと自動販売機の前でジュースをご馳走してもらっていた。
以下略



16: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:32:35.93 ID:2RzaTeZ6o

「ひびきんとまこちんは今度海外公演があるんだよね?」

「お!良く知ってるな!ブロードウェイだぞっ!」

以下略



17: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:33:09.55 ID:2RzaTeZ6o

「おや……?双海真美ではありませんか」


ひょっこり顔を出したお姫ちんは可愛い。
以下略



18: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:33:41.05 ID:2RzaTeZ6o

「今度の主演映画、期待してますぜ」


「ふふっ。ありがとうございます。わたくしも乾坤一擲の心構えで挑んでおりますので宜しければ御拝見頂けますか?」
以下略



19: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:34:17.11 ID:2RzaTeZ6o

「今日は竜宮にとって大事なライブだからな!当然だぞ!」


「僕も当然。貴音とやよいも行くんだよね?」
以下略



20: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:35:03.47 ID:2RzaTeZ6o

「んじゃ、真美そろそろ行くね。またあとでね~」


みんなの笑顔を久し振りに見れてほっこりできた。
以下略



21: ◆cjitx1hLjk[saga]
2013/05/22(水) 23:35:39.30 ID:2RzaTeZ6o

20分ほど走った所でタクシーは止まった。

ガラス越しに見えたのは旧事務所が入ってるビル。

以下略



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