12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/05/27(月) 10:49:19.82 ID:xHUTpgVm0
そこには息子の本音が書かれていた。
今まで息子が何を考えているのか分からなかった。
こんな形で知ることになるとは思いもしなかった。
私は動くことが出来ずただ涙を流すことしか出来なかった。
「バカ息子が・・・子供のやったことを親は許すもんだ、それが親子って言うもんだ。
そんなことも分からないまま親より先に死ぬんじゃない。・・・馬鹿者。」
夕日が差し込む中、娘が入ってくるまでの間私は泣き続けた。
それから数日後、息子の遺品は結局服だけ取っておき残りは処分することにした。
「パソコンやっぱり処分するの?あいつの遺書、あったんでしょ?」
娘がそう尋ねてきたので私は答えた。
「あいつの本音が知れたんだ、もうそれだけで十分だよ」
私は息子の本音を知ることが出来たが遅すぎた。
あいつを最後に褒めたのはいつだったか。
あいつと最後に笑い会ったのはいつだったか。
あの日と同じ夕焼けの空を見上げ思い出そうとする。
だが私には思い出せず、それがたまらなく悲しかった。
終
17Res/9.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。