過去ログ - クリスタ「ユミルを好きになるお話」ユミル「ほう」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 16:20:15.53 ID:Xi4wfY2R0
「何か気を紛らわせるものがあればいいんだけど……」

「あはは……いいって別に」

「ごめんなさい。あ、そうだ……明日、ユミルのこと紹介するね」

「あの人……あなたがここに運ばれて来た時、ずっと忠犬みたいに隣に座ってた。ホントに苦しそうな顔して、どっちが怪我人なのかって思った」

「そう……なんだ」


自分の時間を削っているのかもしれない。実際、そうなのだろう。


「ほんと、羨ましいわ……」

「え?」


聞き取れず、聞き返す。


「なんでもないわ」


それから彼女はゆっくりと、横になった。おやすみなさい、そんな言葉が聞こえた。





次の日、包帯を取り換えに来たユミルを彼女に紹介した。
よく考えたら、明日で私はいなくなるから今日初めましてで、さよならにはなるけれど。


ユミルは二言三言言葉を交わして、すぐに私の方へ戻ってきた。


「お友達づくりはかまわないが、お節介は程々にな」


小声で私に言う。


「でも、誰かと話して少しでも気が晴れたら……」



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