9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/07(金) 20:30:31.16 ID:KBK90L4eo
こうして、わたしの不思議な体験は終わった。
それからしばらくは、頭が真っ白になって、結衣におぶられるままであった。
けれど、落ち着くにつれ、さっきの出来事が蘇ってくる。
最初のうちは過去に戻るなんてのは到底信じられなくて、夢だったんだと自分を納得させようとした。
でも、やはりそうじゃないと感じる気持ちもあってどうにも歯痒い。
そのとき、ふと一つの疑問が浮かんでくる。
結衣は最後になにを言おうとしたのだろうかって……。
京子「ねぇ、さっき『昔ここでお前が』って言ってたけど、それってあの犬のときのことだよね?」
結衣「なんだ……忘れてるかと思ってた」
京子「うん、じつはさっきまで忘れてた」
結衣「そっか……あの日のお前、いつもと違って泣くどころか自分から相手に立ち向かっていっただろ。
それが印象に残ってたんだ。でも、起きたらそのこと忘れててさ……何がなんだか分からなかったんだ
なぁ、あのとき何があったんだよ?」
京子「信じられないと思うけどさ、じつは……」
…………
………………
……………………
京子「……ってことなんだけど、どうかな結衣?」
結衣「……信じれられないけど、信じてみる」
京子「何それ?」
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