16: ◆1tBDHI3yRAXR
2013/06/08(土) 18:59:05.29 ID:JUhBtsdI0
レッスンが終わり、女子寮に帰ろうとした私の耳に、あなたの声が聞こえた。
『はじめまして、文香さん。ちょっとお時間よろしいですか?』
栞作りが私の趣味だということを、誰かから聞いたのでしょう。用件は押し花の栞の作り方でした。
『それは本当ですかっ!』
材料と道具があること、押し花を渡してくれれば作ってこれるということ。それらを伝えた時のあなたの顔を、私は未だに覚えています。
『よろしければ文香さんのお部屋にお邪魔したいのですが……』
その日、私の部屋に初めて私以外のアイドルが来ました。この時はあなたと、琴歌さんとこんなに接することになるなんて思いもしませんでした。
『それでは文香さん、また明日』
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