19: ◆1tBDHI3yRAXR
2013/06/08(土) 21:42:34.32 ID:JUhBtsdI0
キッカケは一枚の写真。その写真に写された絵を見た私は、すぐさまその絵を描いた人のもとに走った。
『おー、蘭子ちゃん。そんなに急いでどうしたんっすか? ヘ? アタシに用事?』
沙紀さんは、最初は渋りました。絵の系統が全然違うからあんまり意味がないと。
『アタシが教えられるのは基礎くらいっすよ? それも本を買えば済むレベルっす』
それでも構わないと私は答えた。私が知りたかったのは絵を上手く書くコツではなく、自分を表現するコツだったから。
『……分かったっすよ。そこまで頼まれたら断れないっす』
そして最後は沙紀さんが折れた。それを聞いてはしゃぐ私を見て微笑み、最後にこう付け加えた。
『ただし! やるからには本気でやってもらうっすよ!』
大きく返事をする。この日から、私と沙紀さんの時間が始まったんだと思います。
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