4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/10(月) 05:25:49.79 ID:R632hej80
事務所の前の横断歩道を渡ろうとしたときに、携帯電話からメールの着信音が鳴る。
確認すると、それは菜々さんからのメールだった。
『かわいいでしょ?』とタイトルの付けられたメールには晶葉の寝顔が写された写真が添付されている。
早く来てくれないと起きちゃいますよ、と書かれた本文を確認すると携帯電話をまたスーツのポケットにしまおうとする。
幸子「あ、ちょっとまだ見てる途中ですよ」
モバP「覗き見はよくないと思うぞ、幸子」
幸子「ボクの方に画面を傾けて見せつけるようにしてたのに……?」
モバP「何の事だろーなあ」
そういうと空とぼけた様に上を向いた。
まゆ「モバPさん、前を向かないと危ないですよお?」
まゆにきゅっと袖を引っ張られる。
よく見ると目の前の信号は赤だ。
モバP「ああ、有難うなまゆ」
まゆ「幸子ちゃんも、晶葉ちゃんがかわいいのは解りますけどね?」
幸子「むう、ごめんなさい」
まゆ「こういう慣れた場所が一番危ないんですから、気を付けましょうね?」
言い聞かせるようにそう言うと、まゆはぽん、と幸子の頭を叩いた。
モバP「まゆはお姉さんみたいだなあ」
まゆ「まゆはお嫁さんの方がいいんですがねえ」
モバP「何の事やら」
少し上を向くと、信号が青に変わるところが見えた。
短い横断歩道を渡って事務所の中に入ると、少しだけ甘い匂いがする気がした。
15Res/20.92 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。