18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/17(月) 22:59:03.73 ID:9+tc+f1B0
その声を合図にしたかのように部屋になだれ込んでくる屈強な男達
その男達に押さえ込まれる俺
その男達に囲まれる美希
美希はその状況を飲み込めないまま立ち尽くしている
?「Pさん。 貴方を星井美希さん誘拐の容疑で逮捕します。 貴方には黙秘権が…」
押さえ付けられた俺が見上げる男性は俺に変な書類を見せ、そのまま何か呪文のような言葉を吐き続けていた
それを黙って聞き続けている俺の視界に入らない場所から美希の声が聞こえてくる
美希「離して! 離すの! ハニーも離すの!! バカー!!!!」
今の俺にはその声さえ耳に入ってこなかった
美希の怒号と男性の呪文が合わさり、俺の耳の前で不協和音と化していた
その代わりに俺の中から溢れ出すもの
諦めという言葉
その言葉にならない言葉が俺の脳味噌を刺激してきた
そうして走馬灯のように走り抜ける俺の過去
忘れようとしていたわけではないが、思い出したくない過去
後悔しているわけではないが、胸の内に引っかかっていた過去
始まりであり終わりでもあった過去
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