過去ログ - あずさ父「娘がアイドルになった」
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15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/06/30(日) 23:29:33.96 ID:hqsyvNZT0
「ごめんなさいねPさん、あの人もちょっと混乱してるだけなのよ」
穏やかな笑みを浮かべて、茶化すような声音のあずささんのお母さんは、あずささんをそのまま30歳ほど歳を取らせた感じだった。
ある程度予想はしていた。
あずささんは、一人娘。
オマケにその相手が芸能事務所のプロデューサーでは不安だろう。
「いえ、私にも責任は」
「プロデューサーさんは悪くないですよ」
「あずささん、でも」
「ほんと、頑固なんだから…」
すねたような表情のあずささんは、あまり見た事が無い。実家で、親と話す時には一人の子供としての顔が出るのだろう。
「あずさも相当よ」
「お母さんだってそうじゃない」
「あら?そうかしら」
「…とにかく、私はもう決めたんです」
「あの人も、分かっていると思うわ。でもね、父親って言うのは、こういう時素直になれないのよ…娘が可愛ければかわいいほどね」
「…」
「Pさん、今日の所は、お引き取り願えますか?遠路はるばる、ご苦労様です」
「お義母さん…」
「は〜い?」
「…これを」
「…三浦あずさ、引退ライブ」
「お義父様にも、是非来ていただきたいんです」
「分かりました、引っ張ってでも連れて行くわ」
「…じゃあ、お母さん、またね」
「うん、あずさ、こんな良い人、逃がしちゃ駄目よ〜」
「…はい!」
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