過去ログ - あずさ父「娘がアイドルになった」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/06/30(日) 23:47:04.81 ID:hqsyvNZT0


「…来てしまった」

「暑いわねぇ」

新幹線を使い、遥々東京都内のイベント会場に来たのは、もちろんあずさのライブに参加するためだ。

開演数時間前だと言うのに、物凄い人の数であった。

「関係者の方は、こちらからどうぞ」

「こんにちは」

「おお、三浦さん、お久しぶりです」

「社長さん…」

765プロの高木社長は、以前会った時と変わらない人懐こい笑みを浮かべていた。
しかし、それも消え去り、深々と頭を下げる。

「今回は、私の会社のプロデューサーが、どうも失礼しました」

「いえ…あの子の選んだ男ですから」

「この業界で、アイドルに手を出すのと、アイドルの恋愛はご法度…とは言え、彼女達はアイドルである前に、1人の女性。その人生を我々の利益の為だけに束縛する訳には行かないですから」

「たとえそれが、プロダクションの危機になるとしても、ですか?」

そんな事が突然口を突いて出たのは、頭の悪そうな芸能紙の中づり広告を見ていたからかもしれない。

「確かに、今回の件は大きな騒動になりました。ですが、彼女自身が運命の人を探していると言う事を公言していた所為か、祝福ムードもあるようで」

「成程…社長さんから見て、彼はどうですかな?」

「誠実で真面目で一本気、少々真面目すぎる気がしますが、良い男です」

「…そう、ですか」

「向こうのご両親とは」

「…いえ、まだ…」

「そうですか…今日のライブ、楽しんで行ってください。三浦あずさ…娘さんのアイドルとしての最後を見届けてあげてください」






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