過去ログ - 神崎蘭子(24)「闇に飲まれよ!」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/07(日) 21:06:25.76 ID:FhmYjF9Do
「プロデューサーさんはいまの私をカワイイと思いますよね?」
「ああ、綺麗だし、かわいいと思うよ。仕草やらも含めてな。それに外見だけじゃなくて、俺はお前の努力を知っている。その姿勢がなによりも……」
「褒めてくれるのは嬉しいですが、大事なのはここから先です」
あえて彼の言葉を遮り、私は続けます。
プロデューサーさんは驚いたようにしながらも、私の言葉を促すように視線を送ってきます。
「たとえば、いまの私が十四歳の時のように『ボク、カワイイですよねぇ』ってうっとりして言ったとしたら、どうでしょう?」
「うーん……。正直言えば、なんだこいつって思うだろうな。さすがにあれが許されるのは、十代前半までだろ」
「私もそう思います」
うんうんとうなずいて、私は彼の顔をのぞき込むようにします。
「これで、わかりました?」
「え? なにがだ?」
「わからないんですか? 相変わらず鈍い人ですね」
「おいおい」
苦笑する彼の目の前で、私はひらひらと手を振って見せました。
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