過去ログ - 操祈「好きでこんなことやってるわけじゃないわよぉ」美琴「その、ごめん」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/15(月) 10:31:32.77 ID:cB3TxE+Go

 胸元を隠すこともしない。
 両手で耳を塞ぎ、その先を聞きたくないと大声で悲鳴を上げる食蜂操祈。
 ぎゅっと閉じた両目からボロボロと涙が溢れ始める。
 その姿は到底『女王』には程遠く、か弱さを感じさせるただの『女の子』だった。

 その細い華奢な姿を見て美琴は『やりすぎた』と後悔する。
 冷たい汗が流れる背中を明確に押していた『なにか』がいなくなっている。
 あれは本当に『自分』だったのかと自分に問いかけたくなるぐらいだ。

 と、同時にひとつ納得をする。
 なるほど、このような状況だったのならば人払いも仕方ないかもしれない。
 自分で母乳を絞る姿など誰にも見られたくないに決まっている。
 ましてや年頃の女の子で常日頃から『女王』などと呼ばれたプライドの高い超能力者ならば、だ。


「あ、その―――ごめん」

「ひ、ひう……ご、めんで……済むの、なら、警備員は、いらないわぁ……」


 顔を上げることもなく肩を震わせながら泣きじゃくる食蜂操祈。
 ただかけただけのブラウスからはみ出る肩と流れた金色の髪から覗く首筋がやけに白い。
 静脈の青い筋が透けて見えるほどの白い肌に、美琴は小さくつばを飲んだ。



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