過去ログ - 美琴「何、やってんのよ、アンタ」垣根「…………ッ!!」4
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◆nPOJIMlY7U
[saga]
2013/07/20(土) 23:41:56.11 ID:M4DF9N/20
御坂美琴の下らない正義感を、笑った。
妹達の存在を、笑った。
御坂美琴と妹達の馬鹿らしい姉妹愛とやらを、笑った。
「……何笑ってんのよアンタ」
美琴の声に、僅かに黒いものが混じる。
チリチリと肌を焼くような焦燥感。
七人しかいない超能力者の発する威圧感。
それを受けて、尚テレスティーナは揺らがない。
むしろ分かりやすいほどに分かりやすく反応する美琴がおかしくてたまらないと言った風に笑い続ける。
『こっれが笑わずにいられるかっつうの!! ひゃはははははは!!
ご立派なお姉ちゃんですねぇ〜? よく出来ましたって褒めてほしいでちゅかぁ〜?』
僅かに。ほんの僅かに、御坂美琴はこの時殺意を覚えた。
自分が馬鹿にされるならば構わない。
だが妹達を引き合いに出し、侮辱してコケにするのだけは許せない。
「―――黙れ。焼くわよ」
だが美琴が怒れば怒るほど。
憎悪を感じれば感じるほど。
テレスティーナは満足し、哄笑を増していく。
『さぁってと。それじゃそんなお優しいお姉ちゃん……くくくっ、やっぱ駄目だ。
どうしても笑っちまう。……お姉ちゃんにぃ、サプライズプレゼントを用意してやったからありがたく受け取れよ!!』
ガァー、とこの自動ドアの開く音。
この部屋への出入り口は美琴が入ってきた一つしかない。
だからこの音は美琴の背後にあるドアが立てた音で間違いない。
誰かが、入ってきた。
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