過去ログ - エイラ「私と付き合ってくれないか」
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17:もーん ◆/Pbzx9FKd2
2013/07/29(月) 22:43:04.49 ID:oKQyQEO70



彼女の抱いていた現実は、私の理想とは、もう既にかけ離れていた。
私は彼女の言葉に、何の反論も出来ず、ただ苦し紛れに話しかけることしかできなかった。

「そんな……だって、そうしたらサーニャちゃんはまた……」

「いいんです。私は一人でいるのが苦ではありませんから。
今まで一人でいたんです。これからも一人でいい……。私は、私だけでいいんです」

「ウソだ」

「ウソじゃ、ありません」

「私は見てたぞ。あの音楽室で寂しそうに一人でピアノを弾くキミを。
寂しくないと言いながら、じゃあどうしてあんな悲しい顔をしていたんだ。
寂しい以外に、何があるっていうんだ」

「……っ!」

彼女は答えない。
悲しそうに目を伏せる、その顔を見つめる。
たっぷり5分の時間を使うと彼女は顔をあげる。
悲しそうな微笑を浮かべた顔を。






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