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2013/10/10(木) 23:21:23.54 ID:YQ6hGnpPo
心を空っぽにしてまた空を見上げる。
軽く視線を動かすと、流れ星が見えた気がした。
こんなにのんびりしたのはいつ振りかな。
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2013/10/10(木) 23:22:12.26 ID:YQ6hGnpPo
「ようやく準備が整いました。どうぞ覗いてみて下さい、響」
「えっ？ 別に、自分は後からでもいいぞ？」
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2013/10/10(木) 23:23:20.02 ID:YQ6hGnpPo
覗き込んだ望遠鏡のレンズの中。
はっきりと力強い青い星が見え、思わず息を飲んだ。
青く燃えるようなシリウス。
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2013/10/10(木) 23:23:59.23 ID:YQ6hGnpPo
「ねえ、貴音……ピントがずれてるぞ……？」
貴音に文句を言いながら顔を上げて気付く。
こっちを見た貴音の顔も上手く見えなかった。
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2013/10/10(木) 23:24:44.56 ID:YQ6hGnpPo
「ねぇ、響？ ミキも最近、すっごく寂しいよ？」
「美希……」
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2013/10/10(木) 23:25:34.90 ID:YQ6hGnpPo
「私もそうですよ、響。さ、顔を上げてください」
そう言われて、顔を上げるとぼやけた星がキラキラして綺麗で。
優しく貴音が涙を拭ってくれた。
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2013/10/10(木) 23:26:30.83 ID:YQ6hGnpPo
あっ─────。
「大……三角……？」
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2013/10/10(木) 23:27:13.42 ID:YQ6hGnpPo
「響がシリウスならミキは、ペテルギウスかな？」
「ならば私はプロキオンですね」
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2013/10/10(木) 23:27:51.02 ID:YQ6hGnpPo
「ダメだよハニーっ！？」
「あっ……しまった」
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2013/10/10(木) 23:29:03.95 ID:YQ6hGnpPo
「響ってば完璧完璧って言ってるけど、ちっとも完璧じゃないよね？」
「同意せざるを得ませんね。まさか自分の誕生日を忘れるなどと……」
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2013/10/10(木) 23:30:11.35 ID:YQ6hGnpPo
「えへへ。みんな、ありがとう！！」
「ハニー！ ケーキなの、ケーキ！」
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