5: ◆ep89LxT8I.[sage]
2013/11/14(木) 16:50:17.04 ID:BdyMvonl0
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「なんだかすごい展開になってきたかもってミサカはミサカは眼を輝かせてみたりっ」
「…今の話ちゃンと聞いてたか」
「え?番外個体が暗部で騙されてセクシーな女スパイに転身!って話でしょってミサカはミサカはバキューン☆」
くねくねと変なポーズをとりだす打ち止めに芳川の表情がふと和らぐ。
「ふざけてンのかオマエがガキすぎて事態が飲み込めてねェのかハッキリしろ」
そう言う一方通行の眼差しからも、さきほどの険しさは消えていた。
「あのね、ミサカは番外個体のことあんまり心配してないんだってミサカはミサカは姉として可愛い妹に信頼と理解を示してみたり」
おどけるようにふんぞり返って続ける。
「でも二人がそんなに心配って言うなら、協力してやらないことはないぞってミサカはミサカは上から目線!」
「どういうこと?」
「オマエの能力じゃアイツに対した干渉は出来ねェだろ」
「ふっふ〜ん欠陥電気だけがミサカの能力ではないのだ!」
打ち止めは急に閉口し、かくんと目線を落として静まり返る。
訳が分からない少年と元美人研究員は、事の成り行きを見守るしかない。
その頃。
学園都市のとある総合病院の一室で。
打ち止めと同じ、短く癖がある茶髪。打ち止めよりすらりと伸びた体躯。
「…はい。…はい。お安いご用ですとミサカは答えます」
「報酬は…そうです。段ボールは消耗品なので、とミサカは付け加えます」
「では明日の午後から…はい。緊急時には連絡しますので待機していてください」
「さて…」
その少女は電磁波を視覚化するゴーグルを乱雑に着用し、抱えた段ボールに向かってひとり言を放つ。
「待たせたな…とミサカ一七六〇〇号は有名な決めゼリフで読者の期待を煽ります」
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