過去ログ - 勇者「未来の勇者を目指して」
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1: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:50:46.81 ID:xdOTuQrP0
「えー、選ばれし優秀な諸君。これから一年間、勇者としての素質を磨くべく……」

勇者(隣国との関係の雲行きが怪しくなってきた昨今)

勇者(相手国の魔王に対抗すべく、国の象徴である勇者を選出するために若い者たちが身分を問わずに集められた)

勇者(志願であれ推薦であれ……ありとあらゆる手段で)

勇者(……1年という短い期間で勇者となる人間を作り上げる、ふざけていやがる)

騎士「……ふあぁ……本気で退屈だな」

魔法使い「……」

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2: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:51:18.14 ID:xdOTuQrP0
「で、あるからして……班分けは先に配られた資料に……」

騎士「なぁ、アンタさ」

勇者「……何?あの偉そうな人の話まだ終わってないだろ」
以下略



3: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:51:43.42 ID:xdOTuQrP0
勇者「何で俺に話しかけた、お前の横にいるチビでもいいだろ」

魔法使い「……」

騎士「いや、何かフード深く被ってて不気味だったから」
以下略



4: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:52:13.65 ID:xdOTuQrP0
騎士「ああ、元々は自警団の騎士見習いだったんだが……視察ってことでここに」

勇者「視察……お前他国の人間か?」

騎士「んにゃ、この国の人間だよ。ただ国境ギリギリの場所だけどな」
以下略



5: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:53:02.90 ID:xdOTuQrP0
騎士「それで、そっちは何で志願したの?」

勇者「……教えない」

騎士「ズルッ!?相手に答えさせておいて自分は言わないのかよ!」
以下略



6: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:53:44.40 ID:xdOTuQrP0
魔法使い「まだまだ子供……」

勇者「ん?」

魔法使い「……」
以下略



7: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:54:33.56 ID:xdOTuQrP0
騎士「だってここに入るときも何か浮いてた感じだったし、俺と同類なのかなーって」

勇者「余所者ってか?」

騎士「そう、違うのか?」
以下略



8: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:55:01.69 ID:xdOTuQrP0
勇者「ん?お前も番号近いのか?」

魔法使い「はい、おそらく同じ寮かと」

騎士「ん、女か。顔が見えなかったから気がつかなかった」
以下略



9: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:55:50.09 ID:xdOTuQrP0
勇者「講義や実技は明日からだろ?」

魔法使い「この後自由参加の食事会があるのですが、そちらには顔を出されないのですか?」

魔法使い「主催者や関係者、国王も参加します。顔を合わせておいたほうが後々都合がいいかと」
以下略



10: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:56:30.81 ID:xdOTuQrP0
騎士「じゃあ俺もパス。別に勇者になりたいワケじゃないしな」

勇者「……やっぱ行く、何かムカついた」

騎士「お、おい。随分安い挑発に乗るんだな……」
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11: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:57:07.89 ID:xdOTuQrP0
――――――
―――


騎士「おー、簡素なものかと思ったけど結構豪華だな」
以下略



12: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:57:38.91 ID:xdOTuQrP0
国王「やぁやぁ諸君、自由参加といいつつ結構集まっているじゃないか」


騎士「あっちでスピーチ始めてる太っちょが国王か」

以下略



13: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:58:11.51 ID:xdOTuQrP0
国王「ま、ここでの行いは選出に響いたりはしないから安心して飲んで騒いでくれても結構」

国王「明日から始まるハードなメニューに備えて英気を養ってくれたまえ!」


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14: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:58:37.82 ID:xdOTuQrP0
魔法使い「失礼します」ペコッ

教官「ん、貴様たちは……」

魔法使い「第11班のセピアと申します、以後お見知りおきを」
以下略



15: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:59:04.14 ID:xdOTuQrP0
教官「殊勝だな。権力者ではなく一教官である私に声をかけるとは」

魔法使い「印象は大事ですから」

教官「ははっ、そういうことは口に出さない方がいいぞ?」
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16: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 00:59:32.79 ID:xdOTuQrP0
教官「そっちの男達は……」

魔法使い「同じ11班のメンバーです」

騎士「え!?そうなの!?」
以下略



17: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 01:00:00.37 ID:xdOTuQrP0
教官「貴様達、名前は?」

勇者「はっ、失礼しました。王都第4区出身、シキと申します」パッ

騎士(おおう!?突然の真面目)
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18: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 01:00:49.79 ID:xdOTuQrP0
騎士「……アンタもう勇者なのかよ」

勇者「名乗ってもいいってだけだ。国の代表として認められたものじゃない」

魔法使い「勇者の資格自体は試験で取ることが出来ます。国によっては制度が違いますが」
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19: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 01:01:21.90 ID:xdOTuQrP0
教官「そうだな、実技が最高でも筆記試験の方が……」

勇者「言わないでくれるとありがたいです」

騎士「どったの?」
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20: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 01:01:49.66 ID:xdOTuQrP0
魔法使い「勉強が出来ない真面目系クズ、勇者が聞いて呆れます」

勇者「お前に何がわかるって言うんだ……」

騎士「あーあ、目に見えて落ち込んじゃったよ」
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21: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2013/12/18(水) 01:02:17.39 ID:xdOTuQrP0
騎士「そのー……名乗らなきゃいけないですか?」

教官「どの道選抜試験中に名乗る必要があるんだ、後になるか先になるかの話なだけだ」

騎士「んじゃ……イド」ボソッ
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