21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 19:59:25.84 ID:TvOaOW1R0
目の前で起こったことを飲み込もうと、必死に頭を働かせるけれど。
私には、さっぱりわからなくて。
それでも彼女は、私に笑いかけます。
「……いつの日か、貴方は思い悩んで、躓くことがあるでしょう」
「その時にまた、お会いしましょう。……出来ればこの場所に、帰ってきてほしいな」
何故だかわからないけれど、つうっと、私の目から一筋の涙が零れて。
水の中なのに、おかしいな。
「今日のように、大自然の中に糸を垂らしてください。そうしたら、きっとまた会えますよ」
ぎゅっと彼女は私を抱きしめて、満面の笑顔で、そう告げるのでした。
「だから……行ってらっしゃい。貴方の決めた道を、進んでください――」
真っ白な光が、降り注いで。
そのまま私の意識は、またどこかへと消えてゆくのでした。
34Res/20.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。