9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/31(月) 22:18:33.40 ID:AHw1+XRa0
「誰っ!?」
――本当に、嘘をつきたくないの?
「この声、まさか…」
あたし?
突然の声にビックリするが、今まで持っていなかった能力を持つことになったのだから、多少の変なことは受け入れられる。
呼吸を落ち着ける佐天に、その声は訊く。
――せっかく手に入れた能力、使いたくないの?
魅力的な問い。
とうとう憧れの能力者になれたのだから、能力者として生活すれば。
「ううん、いいの」
その提案は佐天にとっては魅力的すぎて、しかし彼女は拒否した。
――なんで?
「あたし…初春や御坂さん達やアケミ達を騙したくない。あたしが能力を我慢すれば叶うんなら、我慢する」
騙されると結構傷つくもんね。そう呟いた佐天の頭のなかに、もう声は響かなかった。
(…あれ?)
今の、なんだったんだろう。
モヤモヤしたものを残しながら眠りについた彼女の頭に、魅力的な誘惑がこびりついていた。
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