過去ログ - 【リョナ・レズ】ほむら「……」 まどか「何するのほむらちゃん」ワクワク
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/07(月) 23:01:22.87 ID:jABCs+tto
3 : ◆2Ru5HhxpIY [saga]:2012/10/01(月) 21:22:54.52 ID:og91ikSP0
隠れ家のドアを、一定のリズムでノックした。
この暗号が伝わらなかったら、この家の中にいるのはあの"アマ"ではないってことだ。

「はいはい、今開けるぞ」

僅かに扉が開いて、女が顔を覗かせた。
そして俺と少女を見るなり目を丸くして言う。

「どこでひっかけてきた。かなり・・・"イイ"じゃないかその子・・・。ジュルッ」

「小国のお姫様だよ。敬意を払うべきなのにヨダレを出してどうするんだ」

俺の指摘に、口元からだらしなく垂れていた涎を手で拭って、俺たちを家の中に招き入れた。
元々この隠れ家は俺の家だ、つくづく態度のデカい女である。

―――

ある程度の大きさのある机をかこんで、俺、お嬢、女、という順で座った。
椅子が足りるか心配だったが、足りたらしい。

「・・・お名前をまだ聴いていなかったね、お姫様」

「ん?名前?・・・」

「私も興味がある」

お互いに名前も言ってなかった身だ。
考えれば、よく俺についてきたものだ、名前すら名乗っていないのに。
名前を聞くときは、自分から名乗るのが決まりだ。
俺は頭を下げて、自己紹介を始めた。

「俺はクライド。職業は・・・・・・まあ、伏せておきましょう」

「私はリリアン。クライドと同じく、職業は伏せておく」

少女は少し考える素振りを見せた。
まさか今更になって、俺たちが極悪の人間だと気づいたのだろうか。
そこまで名が知れ渡っているとは思えない。
だが、万が一知っていたとしたら、この少女を生かすわけにはいかない。

「・・・まさか、お兄さん達ってさ」

造形の整った唇が、ゆっくりと開く。



「お仕事・・・ないの・・・?」



彼女から出たのは、出来の悪いギャグのオチのような言葉だった・・・。


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