過去ログ - 阿良々木暦「ちはやチック」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/08(火) 22:15:14.51 ID:2bCQac2f0

「え……そうかしら」

時を過去に戻すこと十日前。
事務所で天海自作のクッキーをお茶請けに、三人は小粋にもお茶会を開いていた。三人、という人数に僕は含まれていない。
それは僕がアイドルから嫌われている、という悲劇的事実がある訳ではなく、単純に仕事中だからだ。
繰り返すが僕は担当アイドルに嫌われている訳ではない。
少なくとも天海には嫌われていないと思われる。こうしてクッキーもちょくちょく作ってきてくれるし、お茶も淹れてくれたし。

「本当だ……ちょっと大きくなってる……気がする」

三人の最後の一人、菊地が微妙な表情で如月の胸元を凝視している。
タンクトップにスパッツなんてスポーティな格好の彼女はランニング帰りらしいが、僕も年頃の男の子である以上は上着を着るくらいの配慮がほしい。
それを口に出せない僕も大概だが、悪い光景ではないので言わないでおこう。


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