過去ログ - 阿良々木暦「ちはやチック」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/08(火) 23:18:40.24 ID:2bCQac2f0

『如月』と描かれたマンションの一室のインターホンを押す。

「……」

返事はなかった。
物音もしない。

「……仕方ない、か」

神経を研ぎ澄ませ、聴力に集中させる。
吸血鬼の頃の後遺症として五感が人間よりも多少鋭い僕だが、こうしてひとつに集中すれば結構な小さい音まで拾える。
そう、例えば如月が居留守を使っているかどうかくらいはすぐにわかるのだ。
もう一度、インターホンを押した。
如月は一人暮らしをしている筈だから、家族がいるという事はないだろう。
耳を澄ませる。

「……」

……いた。
部屋の中から、衣擦れと心臓の鼓動が聞こえる。
家にもおらず行方不明、という二番目に悪い事態は無くて良かった。



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