過去ログ - 阿良々木暦「あずさジェリー」
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4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/10(木) 16:54:08.89 ID:pG5fqgIz0

『運命の人と出会うため』。

この事を話すと、友達なんかは大抵、乙女だね、等と冷やかして笑います。
春香ちゃんややよいちゃんは素敵です、と言ってくれて、それはとても嬉しかったけれど、私も夢見がちだと思います。

だって私はもう二十歳です。
一般的には確実に大人のカテゴリに分類されるでしょう。
小学生が言うならばまだしも、さすがにちょっと夢を見すぎかなあ、と。

でも、ありふれたテンプレートのような女の子の夢です。
運命の男性と出会って、ドラマチックな恋をして、ウェディングドレスを着て結婚する。それはとても素敵なことだと思うのです。

最近、私には気になる人が出来ました。
それは奇行が目立つとか嫌な性格だとか否定的な意味ではなく、異性として気になる人、です。
いきなり結論から言ってしまえば、この想いは始まることさえ許されなかったのですが。
なぜなら彼には数年来の彼女がいて、私も略奪愛なんて望んでいなかったからです。
それはひょっとしたら、好きと呼ばれる感情にまで辿り着いていなかったのかも知れません。
ただ、近しいだけの男性。
それだけだったのかも知れません。
それでも――私にもそれらしきものはあった、というお話です。

私が普通の女子大生と何ら変わることのない、そんな証を示すかのような、そんな話を。

私、三浦あずさの、最初で最後の、恋らしき何かのお話を。



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