1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/04/18(金) 00:17:18.78 ID:20C0zZY00
小さい頃から憧れていた
弱い人を助けて、困っている人を助けて、誰かの笑顔のために頑張って
そんなヒーローに、テレビの画面の中で、アタシ達子供に夢や勇気を与えてくれるヒーローに、ずっとずっと憧れていた
だから、そういう人になりたかった
人に希望を与えて、元気を与えて、味方になって、誰かを支えて……そうして少しだけ感謝されて、愛されて、必要とされて、沢山の沢山の人を幸せにできる、そんな存在になりたかった
ずっとそう思ってた
そうやって、ある日、ある人に出会って、誘われて……
やがてアタシは、沢山の人に夢を与えられる存在に……『アイドル』になった
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 00:23:59.36 ID:WO6qBtfao
ネクサス?
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/18(金) 00:25:14.23 ID:xJRDVPRv0
南条大好き期待
4:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 00:28:10.31 ID:20C0zZY00
最初は、アイドルとしてデビューすれば、いつか大好きなヒーローが出てる特撮番組で主題歌を歌えるんじゃないか、なんて考えてた
歌って踊って、いつか大好きな特撮に関わる仕事が出来るんじゃないか、なんて……本当に、それだけ
そんな気持ちで入った芸能界は、やっぱり大変なことだらけで
5:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 00:34:24.65 ID:20C0zZY00
そんなアタシに転機が訪れた
それは、初めてのライブの日
それまで小さな仕事しかなかったアタシにとって、初めての大きな舞台だった
6:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 00:41:03.04 ID:20C0zZY00
そうやって、漸くアタシは気付いた
アタシがなった、なることが出来た『アイドル』という存在は
紛れもなく、『ヒーロー』だったんだ、と
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 00:42:20.40 ID:QwV20Ttx0
期待
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/04/18(金) 00:43:49.26 ID:dH9xDaHN0
期待
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 00:45:25.97 ID:Q8IEDrpAO
コロモロコロカラ ヒーローニ アコガリチタ
10:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 00:47:35.85 ID:20C0zZY00
「ヒーロー南条光の登場だぁーっ! アタシが皆に夢と希望を届けるんだっ! 熱い心と奮える勇気でトップアイドルへの道を爆走中っ! みんな、応援してくれよなっ! もち、プロデューサーも応援してよねっ!」
衣装に身を包み、ヒーローになりきったアタシを見て、プロデューサーは楽しそうに笑ってた
11:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 00:54:02.72 ID:20C0zZY00
「正義の味方は負けない!」
まだデビューする前の、アタシの決め台詞
「ノンノン!それは違うぞ光!それだと相手の子が悪者みたいになっちゃうだろ?」
12:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 00:59:01.96 ID:20C0zZY00
「正義の味方は挫けない!」
それが、アタシの新しい決め台詞になった
何があっても負けない!
13:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 01:02:25.62 ID:20C0zZY00
両親とも、友達とも違う
兄妹でもなく、仲間とも少しだけ違う
相棒だけど、それだけじゃない
14:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 01:12:18.53 ID:20C0zZY00
「正義が勝つんじゃないわ!強い方が勝つの!常識でしょう!?」
ある日、同じプロダクションの仲間で悪の女王を自称する小関麗奈がそう言った
麗奈は友達だけど、よく小さなケンカも沢山した
15:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 01:18:54.77 ID:20C0zZY00
「『力こそ正義』ってか!なるほど、正しいな!」
「……っ!」
違うよプロデューサー!正義の味方は力だけじゃダメなんだ……!
16:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 01:28:21.59 ID:20C0zZY00
「なら……俺は俺の椅子にブーブークッションを仕込んでちひろさん達の前で俺に恥ずかしい思いをさせたレイナサマよりこの良い子良い子の光を選ぶぜ!」
「「!」」
ゴゴゴゴゴ……という音が聞こえそうな雰囲気でプロデューサーが悪の女王を笑顔で睨みつける
17:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 01:35:26.43 ID:20C0zZY00
アイドルになって、ヒーローになって、何年か経った頃、もう一つの転機が訪れた
とうとう、朝の特撮ヒーロー番組に役者として、しかもヒーローの一人として出演することが決まった
18:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 01:44:23.87 ID:20C0zZY00
一年ものの子供向けのヒーロー番組だったから、その番組で共演した人達とは自然と一緒にいる時間も、話す時間も増えて、どんどん仲良くなった
中でも、主役のヒーローをやってる俳優の人は、アタシと同じように昔からヒーローに憧れていて、アタシと同じようにヒーローになりたくて芸能界に入った人だったから、自然と気が合って特によく話すようになった
19:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 01:51:45.31 ID:20C0zZY00
番組が終わっても、彼との付き合いは続いた
付き合いといっても、メールや電話でやれ今朝の特撮はどうだった、新しいヒーローはどうだったと、そんな話ばかりをするだけだったけど
20:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 02:00:14.76 ID:20C0zZY00
プロデューサーに話をした
告白されたこと
嬉しかったこと
21:>>1[sage saga]
2014/04/18(金) 02:05:02.00 ID:20C0zZY00
「……お前は、誰かの幸せや笑顔のために頑張ってきたよな」
「……うん」
そのつもりだった
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