16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/23(水) 20:36:37.24 ID:zrFddCkC0
男「ただいまー……俺」
一人暮らしのアパートに響く虚しい声。荷物を思い切り放り投げたくなるが、下の人のことを考えてやめた。
万年床の布団に倒れ伏す。
男「あー、来てたかー」
ハートパルス 1時間前
にゃー さんからメッセージが届いています
通知をタッチするとハーパルのアプリが立ち上がった。
布団「ありがとうごさいます。良かったら、どこが気に入ってもらえたのか教えていただけると嬉しいです。」
にゃー「わたしたちはコンテンツ
好きなものを選び合うコンテンツ
このへんが耳に痛くてねー
ネット上で一体どれだけの人を、自分は人として見てるんだろーって。
これで意味あってるよね??」
返ってきてたのは、思いのほかにしっかりした感想だった。というか、読んでくれた人に提起したかった問題そのものである。
大したものではないといえ……詩人でもない素人の戯言を、よくもまあ読み解いたものだ。
布団「はい、というか言いたかったことそのものです。」
俺のニックネーム「布団」が簡素なメッセージを返す。
男「ヒマだよなあ……俺もこいつも」
ここで改めて画面を見やったのだが、にゃーさんは男……という表記になっている。
にゃー「当たってたー!(≧∇≦)
詩はいいよね☆」
この返信の早さといい、このノリといい……ホントに男か。
布団「良いですよね。
にゃーさん、ひょっとして女の人ですか?」
大して惜しい縁でもない、すっぱり聞いてみた。
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