過去ログ - 木場真奈美「のあの事件簿・佐久間まゆの殺人」
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18: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2014/05/03(土) 16:07:01.46 ID:YHOyWBYm0
のあ「家族はもう誰もいないわ。14歳の時に両親を失って、それっきりよ」

真奈美「……そうか。親族も、か?」

のあ「18歳までの後見人だった父の妹がいる。ひさしく会ってないけれど」

真奈美「18までは叔母の所にいたのか」

のあ「……違うわ。ずっとあそこで一人暮らしだった」

真奈美「昔からふらふらとしていた私が言うのも難だが、大変じゃなかったか?」

のあ「お金だけは十分にあったわ。苦労したことはない」

真奈美「違う。それ以外だ」

のあ「……正直に言うわね、私は寂しかったからあそこにしがみついたのよ」

真奈美「……」

のあ「吹っ切れたら叔母の所に行ってたと思うわ。真奈美みたいに、満足できなかったから、ずっとあそこにいるのよ、私は」

真奈美「そうだったのか」

のあ「……私は自分は理論的で聡明だと思うわ」

真奈美「……自分で言わなくても」

のあ「どうやっても単純な答えに出るのよ、とっても簡単な感情に」

真奈美「……」

藍子「あ、見てください!綺麗なお花がありますよ!写真を撮らなくちゃ!」

まゆ「あ、待って、藍子ちゃん!」

瑞樹「高森さん、あんまり奥に行かないでくださいね!」

真奈美「見かけによらずおてんばさんなんだな、高森君は」

のあ「まゆも、同じ感情を感じてるかしら」

真奈美「そんなこと考えてたんだな、のあは」

のあ「私は、私が欲しかった人を演じられてるかしら」

真奈美「演技じゃないだろ。理由も昔への復讐でもなんでもいいさ。佐久間君に、お前は必要だよ、のあ」

のあ「……真奈美」

真奈美「なんだ、改まって?」

のあ「ありがとう。まゆもそうだけれど、あなたが来てくれて、良かった」

真奈美「いや、私は何もしてないさ」

のあ「これからもよろしく、ね」

真奈美「もちろん」



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