過去ログ - 魔王「死に逝くものこそ美しい」女勇者「その通りだ」
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15:>>1[saga]
2014/05/05(月) 17:10:44.24 ID:NkxOGtWXo


《 勇者の土地 》





日差しは強く、草木は萌え、そういえば今は春だったかと改めて認識する。

人の手の及ばぬ魔王の領域では草木も動物も原初のままであり、一度暗がりに進めば魔獣が闊歩する死の世界。

しかしここは、比較的弱者でも住まうには容易なのであろう。

妖精や低級の魔獣が身を寄せ合う泉より流れる川のほとり、屋根が無いところには等しく日が当たるのは、この死の領域においても同じこと。



そんな中、勇者は珍妙な金属製の機械を手に持ち、雑草が多い茂る平地を右往左往していた。




魔王「何をしておる?」

勇者「……ま「ギュオオオオオオォォォンッッ!!!」る……」


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