過去ログ - 【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」
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[saga]
2014/05/11(日) 12:34:03.95 ID:BkitVJHAO
大井「私はこのまま部屋に戻るけど、貴女はどうするの?」
大鳳「私も部屋に戻ろうと思います」
大井「そう、じゃあまた遠征か演習でご一緒しましょ、それじゃ」
割り当てられた部屋の方向が違うので、大鳳は大井と別れ、一人部屋へと歩く。
誰かに会うこともなく、宿舎に到着して中へと入ろうとした矢先、真後ろで何かが落下してきた音がして振り返る。
?「張り込んでいた甲斐がありました! 今から密着取材させて下さい!」
大鳳「いや、あの――」
?「させてもらいます!」
大鳳「私は――」
?「します!」
大鳳「」
絶句。今まで大鳳が出会った艦娘達の中で、これ程までに会話を成立させる意思がない者はいなかった。
許可を求めているのかと思いきや、次の瞬間には勝手に決定事項にされている。はっきり言って、かなり迷惑なタイプだ。
青葉「申し遅れました。青葉です。ここの鎮守府で自作新聞を作ってます」
そう言って、青葉は言葉を失っている大鳳へと一枚の新聞を手渡す。第一印象が最悪だったこともあり、内容にもあまり期待せず読み進めていくと、自然にある言葉が口から漏れた。
大鳳「――コレ、面白いわ」
記事の内容は、ここで起こった日常の中にある出来事や小さなトラブル、珍事件など多岐に渡っていた。多少は過剰表現であったり、事実か怪しいものはあるものの、読む側に対しても取材された側に対してもきちんと配慮されており不快感は無く、素直に大鳳は感心する。
青葉「いやーそう言って頂けると恐縮です。それで、取材の方なんですが……」
褒められたことで多少落ち着いたのか、改めて青葉は取材の許可を求める。少し悩んだ後、この記事の内容ならば問題ないかと大鳳は取材を受け入れるのだった。
『私達の新たな仲間、大鳳さん。なんと彼女はここに来るまでに四つの鎮守府を渡り歩いていた!? 何が彼女の身に起こったのか、青葉、聞いちゃいました!』
この新聞のお陰で、大鳳が一部の艦娘達とかなり親密になるのだが、それはまた別のお話。
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