22: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:52:06.56 ID:t4IT4Xlgo
悲しいわけじゃない。ちょっぴり安心して、ちょっぴり嬉しかっただけ。
ちょっぴり、安心しただけ。
エリーには顔が見えてないはずだから。ちょっとだけ。
23: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:53:38.39 ID:t4IT4Xlgo
「さっき真姫は私達にたくさんのありがとうをくれたけど……こっちのセリフよ」
「いつもありがとうね、真姫」
「私達のために、いつも頑張ってくれて」
24: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:54:13.45 ID:t4IT4Xlgo
気持ちいいな……。
もう一度、寝ちゃいそう。
寝ちゃっても、いいかな。
25: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:56:39.03 ID:t4IT4Xlgo
「いいわよ、寝ちゃいなさい」
眠りに落ちる前、無意識にぽつりとこぼす。
「ありがと、……絵里、おねえちゃん……」
26: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:57:19.51 ID:t4IT4Xlgo
−−−
ちょっぴり強くなった日差しで目を覚ます。
「……ん……」
27: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:57:52.42 ID:t4IT4Xlgo
ちょっと悪いことしちゃったかな。
よだれなんて垂らしてないわよね。
そっとエリーの膝から頭をどかす。
28: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:58:20.15 ID:t4IT4Xlgo
「絵里、おねえちゃん……」
眠る前にこぼれた言葉を、ぽつりと呟いてみる。
お姉ちゃんか。
29: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:59:11.28 ID:t4IT4Xlgo
「何かしら?」
「うぇっ!?」
お、起きてた!?
30: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 17:59:53.16 ID:t4IT4Xlgo
あああ、なんてこと……。
「〜っ……」
なんだかすごく恥ずかしい。
31: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 18:00:32.16 ID:t4IT4Xlgo
「うう……じゃあせめてみんなには秘密にしてよ……」
「分かってるわよ、私の妹の真姫ちゃんは私だけのものだし」
いたずらっぽくエリーは笑う。
32: ◆PNFDLOCdao[saga]
2014/05/20(火) 18:01:09.45 ID:t4IT4Xlgo
「なあに?」
「……ありがと」
「?」
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