過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/31(土) 09:58:26.58 ID:486492iU0
遅筆
書き溜め無し

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/05/31(土) 09:58:49.64 ID:486492iU0
思わず耳を疑った。

教師「――新2年の担任ですか?」

校長「うむ。前任の先生が急に退職を願い出てね」
以下略



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2014/05/31(土) 09:59:15.95 ID:486492iU0
教師「どうなることかと思ってたけど……」

副担任「なにがですかぁ、センパイ?」

教師「ああいや、なんでもないです」
以下略



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2014/05/31(土) 09:59:45.26 ID:486492iU0
ホームルームを副担任に任せて手早く済ませれば、後は掃除だけだ。監督のために方々を歩いてチェックする。

美化委員を設置していても所詮は中学生同士、どうせなあなあで済ますに決まっているのだった。また真面目に掃除をする者ばかりのはずもなく。

適当に叱ったりしつつ、教室に戻る。その足取りが重いのは気のせいではない。
以下略



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2014/05/31(土) 10:00:24.59 ID:486492iU0
私の受け持つ2-Aは生徒数30名、うち男子が17、女子が13である。この30人はそれぞれ複雑に連結しあい、グループ化や階層化を経て複雑な社会を形成していた。――ただ1人を除いて。

この少女だけが完全にクラス内の人間関係から浮いてしまっていたのである。

それだけならよくある程度の、しかし本人には深刻な話、ということになる。
以下略



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2014/05/31(土) 10:00:52.43 ID:486492iU0
教師(単に友達がいないってんならともかくなあ)

思いながら声をかけた。

教師「他の当番はどうした?」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/31(土) 10:03:19.70 ID:486492iU0
時計はすでに4時近くを指していた。

教師「掃除が終わったなら早く帰りなさい。気を付けてな」

男子生徒達は不平の声を上げるが、少女だけはきまじめに、はい、と頷いた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/31(土) 10:04:35.44 ID:486492iU0
プロローグはこんなもので

ハッピーエンド目指して頑張る


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/31(土) 10:14:12.42 ID:PUfCewAio
がんがれ


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/31(土) 12:04:47.59 ID:WFxkMKjF0
なんかしそうだから、とりあえず副担任くたばれ


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/31(土) 17:33:33.29 ID:faMLHHoI0
これは期待、BADエンドは見たくない類のss


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/04(水) 19:10:51.79 ID:BUmTW0Fy0
『ああ? えこひいき? そんなことするわけないだろう!』

『ああ!? ふざけるな! 俺は教師だぞ!? これぐらいは普通のコミュニケーションなんだよ、若造!』

『俺はお前より20年は長くこの職やってんだ!』
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/04(水) 19:11:22.35 ID:BUmTW0Fy0
教師はその涙を怒りによるものだとずっと思っていた。強すぎる感情が涙となって浮かんだのだと。しかし本当にそれだけだったのか。

教師(……)

感情に任せて身も声も震わせる時、そこには相手への怒りしか存在しないのだろうか?
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/04(水) 19:11:53.65 ID:BUmTW0Fy0
前任のクラス指導が教員として適切だったのかどうか、実は教師にはわからない。というよりも、経験という判断材料がない教師にはなんとも言えなかったというのが実際だった。

しかし、その光景は、明らかに異常だったと今でも思っている。

全ては最初から始まっていたのかもしれなかった。
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/04(水) 19:12:22.22 ID:BUmTW0Fy0
確かにその少女は類稀なほど美しかったが、事前に写真でわかっていたことである。
今はHRで入学式の案内をするのが先決だった。

前任に声を掛けるも反応がなく、仕方なく肩を揺するとうるさがるように振り向いた。
『ああ!?』怒鳴り声付きだったが。
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/04(水) 19:13:16.91 ID:BUmTW0Fy0
5月は家庭訪問の季節である。今年は担任なので教師が各家庭に赴かなければならない。

教師(去年は前任が行ってたんだけどな……)

自転車のペダルを漕ぎながら思う。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/04(水) 19:13:42.52 ID:BUmTW0Fy0
晴天だった空にはいつの間にか雲が差していた。翳った日はすでに天頂を通り過ぎていて、遠からず西に消えるだろうと思われた。

沈みゆく太陽の行く先に、目的地はあった。

築数十年は経過している古いアパート。二階建ての外壁は塗料がはげて、コンクリートのくすんだ色合いを曝けていた。階段や備え付けられた手すりも錆が浮いている。
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/04(水) 19:14:20.39 ID:BUmTW0Fy0
というところで一つ。

ゆっくり進行します


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/04(水) 20:05:17.36 ID:h1lrsiBh0
期待


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/04(水) 21:37:35.24 ID:D1seGJ3iO
いいね


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/04(水) 22:39:57.30 ID:5KNhkH1GO
教師頑張れ 乙


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