過去ログ - 咲「命にかえてもお嬢をお守りします」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/01(日) 19:43:24.21 ID:ILYbYInd0
男「素直な女は好きだぜ、レディ達。今から誘導する。全員外へ出て、ハイヤーに、」

拳銃を自分達に付きつけた男は、しかし最後まで言葉を紡げなかった。
前のめりに倒れ伏したのだ。

男が倒れたあと憩達の視界に入ってきたのは、見知った女の姿。

憩「宮永…咲…?」

6年前、高校のインターハイ以来消息の途絶えていた彼女。
その咲が今、皆の前に佇んでいた。

シュン、と咲が何かを投げる。
それが細身のナイフだということに憩達は気付けない。
何より、彼女のモーションが速すぎて動作が追えない。

クッションを無残に切り裂いたナイフが、咲のナイフに弾かれて床に落ちる。
その隙に咲が高く跳躍する。

鳥類が川魚を仕留めるような美しい動作で背面跳びをし、
その途中再び投げられたナイフが男の胸に吸い込まれていく。

ぐあ、と男が低い悲鳴を上げた。
ひるんだ最後の男が咲は掴みかかるが、咲はすばやく男の首にナイフを突き刺した。
そうして最後の男も床に倒れる。

その間、わずか数秒だった。

憩達は何が起こったのか分からずに、
腰が抜けてしまって床にしゃがみこむことしか出来なかった。
そんな憩達の姿に咲は何も言わず、ただ彼女らを冷たい目で睥睨していた。


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