過去ログ - 【アイマス】千早「わたしのこころの歌」
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22: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:29:00.16 ID:xNvJ+kma0
「すいません。あ、そうだ、プロデューサー」

どうぞ、と言って彼女は一枚の紙を渡してきた。歌詞の2番である。

「あぁ、出来たのか。どれどれ」
以下略



23: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:29:45.18 ID:xNvJ+kma0
成る程、言わんとしている事は分かる。彼女なりに考えてここで切っているらしい。変に悩んでいる訳ではないようなので良かった。

それにしれもこの2人、恋人同士ではないながらも支え合う唯一無二のパートナーのような関係、一番淋しい部分を互いに埋め合うような・・・奇妙な、関係。

これはまるで・・・いや、考えないでおこう。
以下略



24: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:30:30.88 ID:xNvJ+kma0
「あっ、春香。それではプロデューサー、ここで失礼します」

「あぁ、その前に1つ良いか?」

「はい」
以下略



25: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:32:01.86 ID:xNvJ+kma0
〜〜

歌詞も無事完成し、色々とスケジュールを調整したら、早速収録する事となった。千早としては、近くにあるライブまでに歌い込んでおきたいとの事であった。

千早は元々歌に心を込めるのが上手い。彼女が体験した事ならばなおさら気持ちも込めやすいだろう。
以下略



26: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:32:29.41 ID:xNvJ+kma0
「そうでしょうか?特に意識してはいないのですが」

「これが悪い事じゃあないからどう歌うかは任せるけど、少なくとも俺はそう感じた。まぁ、踏ん切り付かない状況じゃあ少し不安が強くなっても不思議じゃないしな」

「それはそうですが。別にこれは恋が実らない事を示唆している訳ではありませんし、もう少し前向きな気持ちを入れられるよう歌ってみます」
以下略



27: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:33:21.23 ID:xNvJ+kma0
ここから先を言っても良いだろうか。プロデューサーとして彼女にアドバイスするのは当然の事だ。しかし、これから言う事はひょっとすると・・・。

「あの、プロデューサー、続きを・・・」

「悲しいかも知れないけど、このままがイヤなら自分から変わらないといけないだろうな。そういう気持ちを込めてはどうだろう」
以下略



28: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:38:08.23 ID:xNvJ+kma0
〜〜

それから数日が過ぎた。俺から意識的に少しずつ数を減らしていって、おかえりとただいまの関係は無くなりつつあった。

「CDが楽しみだな」
以下略



29: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:38:54.28 ID:xNvJ+kma0
何だか前に似たようなやりとりをした気がする。千早が意識しているのだろうか。

「でも・・・あの時に作れて良かったと思ってます。おかえりなさい、と、ただいま、の2つがどれだけ大事かを知れたから」

「あの歌は前向きな曲になれたって?」
以下略



30: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:39:44.52 ID:xNvJ+kma0
「ふふっ、知りたいですか?」

「まぁ、そりゃあな」

「終わりましたよ・・・ゆっくり自分を見つめてみて、分かったんです。きっと」
以下略



31: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:40:48.24 ID:xNvJ+kma0
・・・って、どっちの話なんだ。普通に考えたら歌詞の女の子の話なんだろうけど、聞くに聞けない。いや、そもそも「終わった」って?

「それ以上の話は無しか?」

「そう言われましても、終わりは終わりですし」
以下略



32: ◆ZzDAkqHktA[saga]
2014/06/18(水) 21:42:12.82 ID:xNvJ+kma0
聞けない俺が悪いのだ、納得させることにした。

「はい、終わりです・・・でも」

「でもは反則にしたいな」
以下略



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