14: ◆7SHIicilOU[saga]
2014/07/14(月) 19:51:09.99 ID:tzQxSdFRo
―――
「……お疲れ」
荷物を取りに談話室に入ると、
双葉さんがまたぞろソファで寝ていて、
入ってきた私の方に顔だけ向けてそう言った。
「……お疲れさまです」
また、二人きりになってしまった。
しかも今度は起きている。気まずい雰囲気が流れる中、
私はそそくさと自分の荷物をしまってるロッカーに向かう。
「あのさ」
相変わらず、背もたれを向いていて顔が見えないまま。
彼女は私に話しかけてくる。
「なんでしょうか」
「……敬語いらない。そっちの方が芸暦長いんでしょ?
ま、杏も使うつもり無いけど」
気だるげな声、やる気の無い声。
「……じゃあ、そうする」
「ん……で、本題だけど。プロデューサーは信じられるよ」
その声に、若干の真剣味があった事に気づく余裕は無くて。
「……悪趣味」
「べつに聞いてた訳じゃないよ、ただ想像がつくだけで」
「信じられるなんて、信じられない」
ただ繰り返しになる会話に苛立ちを覚えるばかりで。
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