過去ログ - 真姫「意外。私って尽くすタイプだったのね」
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1: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 16:38:11.24 ID:53NLCWef0
「はぁ……どうしよう」

外しておいた腕時計に目をやると、もう下校時間をとっくに過ぎていた。

なんで私がこんな風に悩むことになったのか、きっかけはただ単純なことだ。

思春期にありがちな、悩み事の定番。




恋だ。

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2: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 16:42:29.80 ID:53NLCWef0
彼女のことを考えると集中できず、ピアノも弾けず仕舞いで今日も1日を終える。

いつもこんな感じ。

ホントやだ。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/19(土) 16:43:14.08 ID:cgFiuaQeo
のぞまきええぞ


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/19(土) 16:44:03.49 ID:20enEzx2o
のぞまきか


5: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 16:46:15.80 ID:53NLCWef0
「おとといから真姫ちゃんが作曲するとか言ってたから、もしかしたらここかなーって」



私のことをよく覚えている。
以下略



6: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 16:49:36.93 ID:53NLCWef0
「真姫ちゃんってすぐ1人で何とかしようとするやん?」



彼女は私の肩に何の気なしに手を置いた。
以下略



7: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 16:53:52.66 ID:53NLCWef0
「真姫ちゃん、何か悩み事?」




以下略



8: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 16:59:19.58 ID:53NLCWef0
「そっかぁ……たしかに気分とか重要やなぁ」


希はそう言って、私の肩から手を離した。

以下略



9: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:04:37.49 ID:53NLCWef0
「聞いてくれる?」

「暇潰しくらいになら聞いてあげる」

「もー、真姫ちゃんってばひどーい」
以下略



10: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:07:55.03 ID:53NLCWef0
「これは、ひっじょーに重要なことで……」



希はそんな私の気も知らずに、まるで恋する乙女のような視線で私を見る。
以下略



11: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:11:33.36 ID:53NLCWef0
「じゃあ言うで?」



希はきりっとした表情を作った。
以下略



12: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:15:05.51 ID:53NLCWef0
恋人「役」。

なんとなく想像はついた。


以下略



13: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:19:50.48 ID:53NLCWef0
それでも私は幸せだった。

好きな人のため、そう考えると別に悪くはない。

重症よね。
以下略



14: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:27:11.64 ID:53NLCWef0
★ ★ ★

3連休の初日、私は希に呼び出された。

カフェで待つんだって。
以下略



15: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:30:28.38 ID:53NLCWef0
「真姫ちゃん何にする?」



希はそう言い、メニューをこちらへ寄越した。
以下略



16: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:34:05.30 ID:53NLCWef0
「聞いて聞いて、この前えりちがなぁ」



案の定、彼女の口から出てくるのは絵里の話ばかりだった。
以下略



17: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:38:18.15 ID:53NLCWef0
「真姫ちゃんどうぞ、ウチと半分こしよ?」

「え?」


以下略



18: ◆eyH5F3DPSk[sage]
2014/07/19(土) 17:43:13.83 ID:53NLCWef0
「んー! このクッキーおいしい!」



幸せそうに顔を綻ばせる希。
以下略



19: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:47:36.93 ID:53NLCWef0
「真姫ちゃん、パフェどうやった?」

「甘かったわ」

「それだけなん?」
以下略



20: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:52:19.30 ID:53NLCWef0
「真姫ちゃんの服、いい感じやね。似合ってるよ」

「ありがとう。希もよ」


以下略



21: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/19(土) 17:59:34.04 ID:53NLCWef0
「わー、変な定規」



希はおもちゃを見つけた子どものように、言葉通り奇妙な形の定規を手に取った。
以下略



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