過去ログ - ハルトマン「渚にて」
1- 20
21: ◆os0EtCPvIM[saga]
2014/08/04(月) 23:39:28.37 ID:7YXMVe5HO
西に傾いた太陽の日が差し込む寝室には、キングサイズのベッドがひとつ。遺体は見当たらない。空襲警報を聞いて、店そっちのけで防空壕に避難したのかも。
クローゼットに納まっていた服は、どれも私には大きすぎるか小さすぎるかのどっちかだった。これから冬になるし、手頃なサイズがあれば拝借しようと思っていたんだけど。

さて、本命の音の原因を突き止めないと。
ベッドの下にはいない。
クローゼットの上にもいない。
タンスの裏……いない。
小動物だろうし、明るいから怯えてるのかな?

ベッドのシーツを剥がして、壊れた窓をふさいでみた。
しばらくするとあの乾いた音が聞こえ……



あっ……



私は、ようやく音の正体を知った。
私が何度も耳にしたのは、『木』の音だった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
133Res/56.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice