過去ログ - 伊401「今日も鎮守府で待ちぼうけ」
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8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/22(金) 20:34:28.74 ID:YrTC9y7ao
401「……ここはどうなるの」

「君の提督は除籍とされ、全ての資材や装備などはこちらで徴収することになる。
 幸いにも多量の資材を貯蓄していたようだしな」

401「ヤダ。私は私の提督以外の指示を聞きたくない」

「……忘れてはいないな。君は兵器だ。我々の指示を拒否する権利はない」

401「……」

「とは言うがな。私も君の提督とは友人だったんだ。その友人の艦娘を無理強い
 したくないってのが本音」

401「え?」

「んん。失礼。しかしながら君の士気は低く、艦隊どころか鎮守府全体の士気の低下
 を招きかねない。特に君の提督が残した艦娘は主力として使われたのも多く、残存
 戦力の中にもまだ数多くいる。だから君に一つ提案をしたい」

401「提案?」

「一つはこちらの指示どおり、別の提督の艦隊に加わり、本土防衛に努める。
 もう一つは……君を解体し、艦娘を解除。普通の人間に戻るというものだ」

401「解体……」

「残念ながら奇跡でも起きない限りは君の提督の席を残すのは不可能だ。
 状況が悪すぎる。それは諦めてくれ。しかし君自身はどうするかだ。
 どうしても他の提督に従いたくないのであれば先ほどのを建前にして
 解体することは出来る。ただしそうなれば君の伊401としての記憶はなくなる」

401「……」

「他の艦隊に編入した場合は特殊な事情がない限りはその提督の下でずっと働く
 ことになるだろう。例え君の提督が戻ってきても、だ。それと指輪もこちらで
 回収する」

401「解体した場合はいいの?」

「所詮はただの指輪だ。問題はない。他の艦隊に行く場合は他人の所有物という証
 を持って行ったらまずいというだけだ」

401「そっか……」

「先ほど言った通り解体されたら記憶がなくなる。指輪についても同様だ。
 おそらく除籍の際に記念に貰った指輪程度の認識になる。
 今すぐ決める事は無い。明日の正午、再び来る。その時までに決めてくれ」

401「……了解、しました」

「では失礼する」

バタン

401「……」

401「伊401として生きればもしかしたらいつか提督と再会出来るかもしれない」

401「でもその時の私はもう違う誰かの提督になっている」

401「解体されれば、私は誰かの物にならない。この指輪も持っていける」

401「でも記憶がなくなるから例え提督と再開してもわからない」

401「……」

401「……どうすればいいんだろうね、提督」


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