9: ◆Q2Rh6LUPmsVj[saga]
2014/09/14(日) 08:15:40.03 ID:L+7u/Q1o0
元々、青葉の家系には若ハゲの傾向があり、御多分に漏れず青葉シゲルもその中の一人だった。
高校三年生の頃から生え際がどんどんと後退していった彼は、大学四年生にもなった頃には少し強い風でも吹こうものならハゲしく大変な状態になっていた。
それまでは前髪を伸ばして何とか誤魔化してきた彼だったが、生え際がベジータを越えて天津飯に近くなった時、それも最早限界に来ている事を彼は悟らざるを得なかった。
この時、青葉は不本意な二択を迫られる事となる。
スキンヘッドにするか、カツラをかぶるか。
ギターが趣味で高校時代にはバンドも組んでいた彼がチョイスしたのは、当然カツラの方だった。もしも彼がヘビメタやヒップホップ好きならその選択は変わっていたかもしれないが、彼が好きだったのはロックだった。
ロッカーやギタリストにスキンヘッドは似合わない。
その言葉を愛用のギターに刻むと、彼はロン毛のカツラをかぶり、路上デビューならぬカツラデビューを果たした。
昨日までは七三分け、今日から急にロン毛になった彼を見て、友人達は丁重に吹き出した。
こうして大学を白い目で見られながら卒業した彼はそのままネルフへと就職する。
履歴書の証明写真と面接に現れた本人とでは髪の毛の量が明らかに違ったが、青葉は何故か合格した。
それについては永遠の謎としか言えない。
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