過去ログ - 傭兵「この世でお前が一番大事」僧侶「じゃありま……えっ?」
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5: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2014/09/17(水) 02:06:41.53 ID:+2GrLTUD0

 いつからか将校さんはわたしと傭兵さんの間に同席することはなくなりました。もしわたしが傭兵さんの首を狙っていたらどうするつもりなのでしょうか……と考えながら、一笑に付します。あの人に勝てるわけないです。

 ノックを二回。中から返事が返ってきたことを確認し、重たい扉を一気に押し開けます。

傭兵「よう。久しぶりだな」

僧侶「……お久しぶりです」

 傭兵さんがスチールデスクに両足を乗せ、硬そうな背もたれに体を預けていました。。あいもかわらず死んだ魚の眼をしています。僅かなルビーの煌きは衰えていなくて、ほっと一息。

僧侶「このたびは王都までの護衛を引き受けてくださり、まことにありがとうございました」

傭兵「なに、気にするな。金さえ払ってくれれば文句はいわねぇ」

僧侶「申し訳ありませんが、プランクィは共産主義国家。外貨の持ち合わせはありません」

傭兵「金がないなら死ね。俺は貧乏人を相手にしない」

僧侶「そこをなんとか」

傭兵「俺に今まで『そこをなんとか』と言ってきたやつは何人もいる。だが、引き受けたことは一度だってないね」



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