15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/09/17(水) 04:11:18.50 ID:zcM9nRFH0
「……あの観覧車で最後にしようか」
「はい」
もう、日は随分傾いている。
家に着く頃には真っ暗だろうな。
千早をエスコートするように、動き続ける個室に乗り込む。
係員がドアをロックする、地面が段々と遠ざかっていく。
「……今日は、楽しかったです」
目線を外へ向けたまま、呟くように千早が言う。
「俺も……なんか、昔を思い出すよなあ」
こうしてふたりでどこかに出掛けたりするのは、いつぶりだろうか。
千早がデビューしたての頃は、よくこうしてふたりで出掛けたっけ。
まあ、ほとんど俺がむりやり連れ回してただけだったが。
あの頃の俺は、どうしてもこの子の笑顔が見てみたかったんだ。
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