過去ログ - ミュウツー『……これは、逆襲だ』 第二幕
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9: ◆/D3JAdPz6s[saga]
2014/09/24(水) 22:57:47.03 ID:5XhV8xEEo

レンジャー(……)


二人にそれと悟られないように、小さく“ごくり”と喉を鳴らす。


子供「……それは やだ」

母親「わかったわよ。チラシでもなんでも、貼ってもらいなさい」


母親の声には情というよりも、諦めや呆れが滲んでいる。

本音としては、息子にさっさと諦めてもらいたいのだろう。


母親「ただし、一ヶ月たっても見つからなかったら諦めなさい」

母親「それから、貼ってもらったからには、ちゃんと勉強するのよ」

母親「スクールをサボって探しに行くのは、もうお終いにしなさい」

母親「高い月謝払ってトレーナースクールに通わせてるのに、これじゃ意味ないじゃない」

子供「……ごめんなさい」


ヤグルマの森には確かに、“迷い込んだ”ポケモンがいる。

自分が把握できているだけでも“時々”なのだ。


――三十五番の方


トータルでは、もっともっと数が多いはずだった。

考えれば考えるほど、好きなだけ憂鬱になれる。


レンジャー(ううん……あとで念の為、一枚もらっておくかなぁ)


こうした“いやな”話について考える時の心境は、妙なものだ。

罪悪感にわざわざ踏み込んでいく、マゾヒスティックな感覚にも似ている。

肋骨の内側をまさぐられるようだ。

緩く締めつけられ、ぞくぞくするほんのわずかな快感を伴う。

あまりいい気分ではないのに、そうしていれば……。


――三十五番で会計お待ちの****さん!


レンジャー「……はッ、はい!?」




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