過去ログ - 勇者と魔王とミュータント
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:10:49.78 ID:LCqnXe/wo
――魔界、魔王城、地下実験施設。

ごぽごぽごぽ……。

魔王「どうだ?」

側近「魔王様、このようなところまで。経過は順調のようです」

魔王「そうか」

側近「あと数週間後には、無事完成するでしょう。
   成長速度も著しく早いです」

側近「しかし、この培養液の中の生物は、魔族と言っていいのでしょうか……?」

魔王「一応、余の娘であるからな。我が魔力核の一部を埋め込んであるのだ。
   分類としては魔族になるのであろう」

側近「ですが……」

魔王「わかっている。知性種でも本能種でもない。
   いずれにも分類されない、新たな存在だ」

魔王「培養液の中にいるこの幼生体でさえ、
   魔力の波導は並みの魔族をゆうに超えている」

側近「そして膂力、知力もおそらくは……」

魔王「ああ。膂力は本能種を凌駕し、知力も知性種の及ばぬところまで成長する素養があろうな」

魔王「そして、魔力も。余を超えるだろう」

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 05:11:18.15 ID:LCqnXe/wo
側近「魔王様をも、ですか」

魔王「素晴らしい素体だよ」

魔王「改めて言う必要もないと思うが、余は魔翌力以外取り柄がないからな。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:11:59.04 ID:LCqnXe/wo
――人間界、中央国、玉座の間。

勇者「いよいよ動かれるのですか、魔王討伐へ」

王「ああ。諸国の元首たちとの意見もようやくまとまったよ」
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:12:44.03 ID:LCqnXe/wo
王「もちろんお主が言ったように、本能種にしては、行動がかなり不可解だ。
  群れを成さず、単独で、しかも我が国を掻い潜り西国へと攻め入る」

勇者「……不自然極まりない」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:13:28.16 ID:LCqnXe/wo
勇者「軍の司令はどなたが?」

王「共立魔王討伐軍は建前上、我が国、南国、北国、西国、この4か国の共同参画による軍となっているため、
  各国の元首はある程度、軍に対して進言することができる。そして重要な決定も4か国による協議で決められる。
  しかし最終的な作戦指揮権、指令権は我が持つこととなった」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:13:54.75 ID:LCqnXe/wo
王「そして斥候以上に重要な任務」

勇者「魔王討伐、ですね」

王「ああ。勇者の血をひくものでなければ、魔王の結界は破れぬ」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:14:20.67 ID:LCqnXe/wo
勇者「では、俺も出撃に向けて準備しますよ」

王「ほう」

勇者「まずは、斥候部隊を組むために人探しをします」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:14:50.23 ID:LCqnXe/wo
勇者「その代りと言ってはなんですが、オカネください」

王「おお、わかった。申すがよい」

勇者「カネで動いてくれるのは、こういう時には信頼できますからね」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:15:26.71 ID:LCqnXe/wo
――城下町から離れた民家。

勇者「おーい」 コンコン

勇者「……」コンコン
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:15:55.03 ID:LCqnXe/wo
勇者「それでな、俺が斥候部隊任されることになった。
   もちろん魔王討伐もだけど」

錬金術師「斥候? なんでまた。
     それに魔王討伐って…そっか。勇者の血を引いてるんだものね」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:16:26.86 ID:LCqnXe/wo
勇者「ただの実験でゴブリン10体を相手にしますかね?」

錬金術師「毒煙だから、効果と範囲を調べたかったの!」

勇者「万が一ってことで、護衛頼まれたけど、必要なかったな。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 05:16:55.08 ID:LCqnXe/wo
錬金術師「うっ……そ、そんなニヤついた顔で言われても説得力ないわっ」

勇者「しかも今なら斥候部隊という護衛付き」

錬金術師「うっ、うっ……うーむむむむ」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 05:17:26.18 ID:LCqnXe/wo
こんな感じのをだらだら書いていきます


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 13:57:02.53 ID:LCqnXe/wo
――城下町、酒場。

錬金術師「これから集めるぅ!?」

勇者「耳元で大きい声出すなよ」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/09/28(日) 13:57:55.28 ID:iBhq+psBO
期待

しかし、四百年前の勇者なら結構勇者の血引いた人間いるよな


16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 13:59:13.84 ID:LCqnXe/wo
勇者「ぶっちゃけ本来斥候ってのは替えが効くような奴がやるわけよ。
   後退際のしんがり程度じゃないけど、致死率が高い」

勇者「そんなところにほいほい強い兵士を派兵させるわけにもいかない。
   だけど今回は別だ。斥候の成否によって戦況がかなり変わってくる」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 14:00:50.50 ID:LCqnXe/wo
勇者「だから、独自で集めたいんだ」

錬金術師「で、2つ目の忠を尽くす場所が違うってどういうことよ」

勇者「討伐軍は連合軍だろ? 魔王討伐という大目的があって、
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 14:12:45.39 ID:LCqnXe/wo
勇者「いやいや、実際錬金術師は俺だったから引き受けてくれたわけだろう?」

錬金術師「ま、まあね。い、いや! お金よ! お金のため!」

勇者「……まあ、どっちでもいいや」
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 15:19:43.53 ID:LCqnXe/wo
錬金術師「魔法師や退魔兵は?」

勇者「退魔兵は俺が兼任できるし、魔法師はお前が兼任できるだろ?」

錬金術師「だからあたしは魔法使いじゃないってば」
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 17:21:17.23 ID:LCqnXe/wo
錬金術師「んーとりあえず傭兵ギルドから探してみる?」

勇者「そうだな」

勇者「マスター、ども」
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/28(日) 17:49:52.99 ID:LCqnXe/wo
錬金術師「ねぇ、中隊って何人くらいなの?」

勇者「ん? ああ。そうか。そういうのわからんよな」

マスター「すごーく大ざっぱにいうと、100人以上かな」
以下略



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