過去ログ - 八幡「自意識過剰だ……」
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1: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:48:57.85 ID:jLUW2A2y0
※このSSはフィクションであり、 実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。

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2: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:50:00.85 ID:jLUW2A2y0
@未だ俺の自意識は空回っている

自意識過剰

今までの人生でコイツに振り回され、時に励まされ、
以下略



3: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:51:01.23 ID:jLUW2A2y0
俺にしては珍しく賑やかしいクリスマスを過ごした後

年末も色々あったがそれも粛々とこなした

そんな決して長くはないが短いとも言えない、
以下略



4: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:52:14.00 ID:jLUW2A2y0
コートとマフラーをしっかり着込んでも

突き抜けてくる寒さの中を自転車で漕ぎ進みながら

これどう考えても寒さ衰えてないでしょ…
以下略



5: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:53:17.14 ID:jLUW2A2y0
駐輪所に自転車を置き、だらだら歩く人波をスイスイ泳ぎつつ

昇降口の喧騒に飲まれていく

上履きをつっかけ、さて教室へと階段に足をかけると背中に衝撃を受けた


6: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:54:08.47 ID:jLUW2A2y0
八幡「っ!?っいってぇ…」

完全に油断していたから体がビクッて跳ねてしまった

誰だよ…いや俺にこんなことをしてくる奴は限られている
以下略



7: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:54:51.00 ID:jLUW2A2y0
由比ヶ浜「やっはろー!ヒッキー」

俺はオウとかヨウともとれる挨拶しながらついキョロキョロしてしまう

恥ずかしいから!そういうのさぁ!


8: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:55:29.50 ID:jLUW2A2y0
中身すっかすかな鞄だから大して痛くはなかったのだが

普段こんなことされないから咄嗟に上手く対応出来ない

周囲の隙をみて挨拶だけしてきたのだろう由比ヶ浜は
以下略



9: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:56:08.65 ID:jLUW2A2y0
その手首にはクリスマスに俺がプレゼントしたシュシュが揺れていた

プレゼントした側として身に着けてくれているのは

やや面映いものの素直に嬉しい、嬉しいのだが…
以下略



10: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:57:19.60 ID:jLUW2A2y0
三学期始業式から身に着けていたはずのその青いシュシュに

やたらと意識を持っていかれるようになったのはここ数日だと思う

どう扱われようと特に気にしないつもりでいたんだが、最近どうも事情が違ってきた
以下略



11: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:58:21.58 ID:jLUW2A2y0
そんな朝のなんてことない出来事は置いておくとして、今は授業中だ

完全に捨て教科の数IIの授業なのでどうしても気が散りがちである

時折出てくる無限や極限の文字に、中二エッセンスを嗅ぎ取りつつ
以下略



12: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 22:59:31.24 ID:jLUW2A2y0
(じーーーー)

八幡「っ!(きた……)」

温度を持った視線が浮ついた妄想から俺を現実に引き戻す
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/10/02(木) 22:59:37.60 ID:rFaWCGv8o
C


14: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:00:19.65 ID:jLUW2A2y0
いつもの敵対的なそれではないのはすぐにわかる

人肌に包まれるような心地よさでありながら無視するには鬱陶しい

そんな温度の視線だ…俺はそっと視線の先を盗み見る


15: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:01:16.65 ID:jLUW2A2y0
するとそこには決まって慌てて目を背ける由比ヶ浜がいる

本人はそっけなく背けているつもりなのだろうが

何がしかを意識しているのか、いつもよりだいぶわかり易い
以下略



16: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:01:56.48 ID:jLUW2A2y0
時々コイツはいつ見ていたんだってくらい

俺の教室での行動を知っていたりするし、もっと上手くやれそうなもんだが…

まあそんなことは今はどうでもいい、どうでもよくないのがこの後だ
以下略



17: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:03:00.23 ID:jLUW2A2y0
由比ヶ浜はそっと確かめるように唇を小指で撫でてから軽くうなずき

頬杖をつくようなしぐさでゆっくり、ゆっくりと

手首の青いシュシュを気持ちちょっと突き出した唇へ持っていく……
以下略



18: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:03:55.74 ID:jLUW2A2y0
あくまでもこれは俺の主観だ、由比ヶ浜の主観では何の意味もなく

意識せずただ頬杖ついているだけかもしれない…

かもれないのはわかっているんだが
以下略



19: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:04:42.36 ID:jLUW2A2y0
八幡(うわぁぁぁ、うわ、うっわぁぁああ!)

ゆっくりと押し付けられて少しずつ歪んでいく唇から

正直目が離せない、なんか由比ヶ浜に色気すら感じ始めている


20: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:05:43.40 ID:jLUW2A2y0
俺の自意識がここ数日繰り返されるこの光景に

何か意味があるものなんじゃないかと自問自答を始める

八幡(いやいやいや!)
以下略



21: ◆GZkHdKovso[sage]
2014/10/02(木) 23:06:42.09 ID:jLUW2A2y0
この意味深な行動を度々目撃するようになってから

由比ヶ浜の唇がやたら気になって仕方がない

だがそんなこと本人に気取られるわけにはいかん


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