20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/10/13(月) 00:47:19.02 ID:b1cDtj/4o
「すみません楓さん、今の俺には本物を用意するだけの力がありませんでした」
「…………」
「これが、今の俺に出来る限界です」
箱の蓋を開く。
そこには、ガラスの靴が――アクリルで出来た『ガラスの靴』が一足、収まっていた。
「……あっ」
「えっ?」
しまった。
中を見た瞬間、楓さんの表情が一瞬だけそんな風に変わったように見えた。
慌てて俺も中身を確認したが、特に変わった様子は無い。
ここまで来て、まさか何か失敗してしまったか……!?
「す、すみません。お気に召しませんでしたか」
「いえ、あの。言葉に出来ないぐらい…………嬉しいです。ありがとうございます、プロデューサー」
そういって微笑んだ楓さんは、いつも通りの女神様だった。
さっきのも多分、俺の見間違えだろう。連日の残業で疲れが溜まっているせいか。
「プロデューサー、履かせてもらえませんか?」
「勿論です」
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