6: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:29:04.63 ID:jhJhzsou0
「友奈ちゃん……」
「なあに?」
口の端に着いたあんこを友奈がぺろりと舐めとった。
「私ね、友奈ちゃんのこと好きよ」
彼女は目を瞬く。
「うん、ありがとう! 私も好きだよ!」
彼女は呆気らかんと言って、私の瞳を見て、
「……東郷さん?」
首を捻る。
「ごめんねッ……ありがと。これからもずっと、友奈ちゃんの隣にいたいなって思ったの」
「任せて! 私も、東郷さんの傍にいるからね」
威勢が良い。
誰にでも、彼女は優しい。
でも、可能だろうか。
いや、無理だろう。
このまま、乃木園子のように、
ぼたもちみたいに、
神への供物として、
祀られる。
あの、大赦の奥へ安置される。
幾度、そんなことを繰り返してきたのか。
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