過去ログ - 東郷「言い訳」
1- 20
8: ◆/BueNLs5lw[saga]
2014/12/23(火) 23:54:27.53 ID:jhJhzsou0
「東郷さんは覚えてる?」

「私は……」

どうだったのだろう。
お国のために、使命を全うしたかったのか。
この身を神樹様に捧げたかったのか。
それでも、最初は戦う意思なんてどこにもなかった。
愛国心は忠義は弱さに隠れてしまった。

「最初……怖くてたまらなかった。勇者になんてなれないって思ったわ」

「東郷さん……」

「臆病者だった……一番最初のこと覚えてる?」

「うん……でも、東郷さんは頑張ったよ」

それは、あなたがいたから。
勇者システムという存在があったから。
本当の私は――。

システムは、きっと心もどこか狂わせてしまうのだ。
人間の臆病な部分を一時的に忘れさせてしまうのだ。
麻薬のようなものだ。

痛みも、恐怖も、死も。
神樹様が、奪っていった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
15Res/8.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice