4:戻りました[saga]
2014/12/31(水) 22:30:11.20 ID:4Uq2g65tO
だがしかし、僕とて遊びだけやってるワケじゃない。なんとか活力を振り絞って、彼女に声をかけた。
「き、君にはセンスがある……アイドルに興味は、あ、やめて、そこ、きたなっ」
「Pひゃんひひははいほほはんへはひはへんひょほぉ?」
「アイドルやってくれるなら、これ以上だって考えるから!だから口を離してくれ」
寝物語の嘘といえば、なんら間違いではない。僕はこの場を早く逃げ出し、可能であれば彼女の才能を確保したかったのだ。
そんな情けない嘘をスラスラと言えるのは、破廉恥な男たることの証明にほかならなかった。
彼女はチュルリと音を立て、僕のリボルバーカノンから口を離した。プルプルとした唇がつつ、と『くびれ』をなぞったせいでボルテージが上がり、あわや暴発寸前ともなったが、自粛した。
「いいこと思いつきました。Pさんをまゆがトッププロデューサーに仕立て、して……するんです♪」
「えーっ!最初からそう言ったでしょォ!?……あと、随分早く決めますね?」
「なんだって度胸!……おばあちゃんが言ってました♪」
そんなに育ちのよろしいお嬢さんが、何をトチ狂って荒事に頼るのか。疑問の種は尽きないが、僕は佐久間まゆをスカウトできた。
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