過去ログ - 【咲SS】京太郎「神の一手は俺が決める!」アカギ「クク……やってみろ」【アカギ】
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8: ◆RwzBVKdQPM[saga]
2015/01/11(日) 19:13:26.80 ID:sQ+gYLVio

京太郎「ここ、だよな?」

 殺風景な住宅街を抜けた先にある、寂れた墓地
 そこに【その男】の墓はあるという

 俺が最後の希望を持って縋りに来た
 ここが始まりの場所になるのか、それとも……
 
京太郎「……?」

?「……」

 そこにいたのは、歳は30から40
 ヘタをすればもっと行ってるかもしれない男

 細身でメガネを欠けたその男は、ただ静かに立ってる
 
 一つの墓の前で何も言わず、ただぼんやりと……視線を墓石に向けて


 【赤木しげるの墓】


 そう刻まれた、墓石の前でただ立っている


京太郎「(マズイな)」

 人がいるとは思わなかった
 これでは、俺の目的が果たせない

京太郎「(早く帰ってくれよ……)」

 そんな想いを浮かべながら、どう暇を潰そうかと思案した
 その時だった

?「君、この男に用があるのか?」

京太郎「えっ?」ドキッ

 声をかけられた
 もしかして、バレてる?

?「……まだ子供か」

京太郎「ど、どうも……」ペコリ

?「見なよ、この人の墓」スッ

京太郎「え?」

?「墓石の欠片をガリガリ削られて、今じゃこんなに小さくなってる」

京太郎「そ、そうですね」

?「しかしそれも数年前までの話。今じゃ、誰もこの人の墓を削ろうなんてしない」

京太郎「……」

 そう
 俺がここに来た目的

 それは、この【赤木しげるの墓】を削ること

 その墓石の欠片を手に入れたかったのだ

?「……君は、コレが欲しいのかい?」

京太郎「……はい」

?「そうか。素直な奴だな」ハハハ



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