過去ログ - 【艦これ】提督「目が覚めたら女になってた」Prinz「その5ですよ、Admiralさん!」
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4: ◆Wb.6SYbOec[sage saga]
2015/01/17(土) 01:12:52.47 ID:Iq4Ox2/+O
〜零日目〜

「やあやあ、おはようございます。……いや、現実は深夜だから、こんばんは。かな?」

突拍子もなく、調子外れなソレは言った。

「ああ。そう身構えないでくれるかな。簡単に説明すると、ここは君の夢の中」

夢?
すぐに納得は出来ないが、現実味が確かにあるとは言えなかった。

「そうそう。本来は記憶を整理するだけの現象を、ちょっとだけ間借りさせてもらっているのさ」

見た目は妖精と変わらない。
だが、彼らと意志疎通が可能なのは、艦娘だけではなかったのか。

「まあ、そこは聞き流してて良いよ。それに話を進めないと朝が来てしまう。それはいけない、いけないや」

ちょこまかと落ち着きがなく、妖精が動く。

「そんな訳で本題なんだけど、君は艦娘達に対して事務的すぎるんじゃないかな?」

妖精の問いに疑問符が浮かんだ。

「うん。悪い事ではないよ。けれどーー良い事でもない」

「彼女達は君に興味があるのに、君は彼女達を拒絶する。……女性不信? 良いよ良いよ、もっともらしい言い訳なんて」

妖精の口は止まらない。

「君は怖いんだ。心の底から。人ではない彼女達が。だから、歩み寄らない。常に一定の距離を空ける」

「それは、僕達としては大変面白くない」

「だから、ごめんね?」

「君の事は嫌いじゃないんだけど」

「退屈な日々は嫌いなんだ」

声が増える。
全くの同じ複数の声が、その場から逃れられない自分に襲いかかる。

「君が歩み寄らないのなら、そうせざるを得ない様に差し向ければいい」

「簡単な話」

「君には力を失ってもらうよ」

「有り体に言えば」

「非力な存在になってもらうね」

表情がころころと変わる。
まるで表情張り付けた顔をすり替える様に。


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